そもそも 2014.10.28
ここで原点回帰を。
米山工業株式会社は創業45年、ここ新潟県三条市で金属加工をしている。
当初、じいちゃんである今の会長が 亡くなったばあちゃんと鉄スクラップ回収業をしていたという。
親父である今の社長は ばあちゃんとリアカーを引っ張って仕事を手伝っていたという話は今でも事あるごとに繰り返し伝えられる。
三条という地域は日本でも有数の金属加工で生計を立てている会社が集まる集積地帯で 高度成長期の金属スクラップは量も単価も抜群であった。
「金属プレス加工」は儲かる! っという当時の背景からガレージにプレス機械をならべて ワンパンチ数十円というブランキング部品を 何千、何万個も作り続けていたという。
最初の自社商品は「おぼん」。柄の入ったブリキの板を 今でも現役の250TON油圧プレスで絞っていたらしい。 作れば売れたそんな時代もあったのだそうだ。
マイカーブームの中 大手自動車メーカーの下請け仕事で地場に自動車部品加工が多く落とされた。金属プレス加工から、ボルトナットのスポット技術、溶接技術はロボットを使って自動化された効率の良い「量産型」の中で、日々技術向上、生産高UP、コストダウンなど生産システムが構築されていく。
現在の米山工業㈱では 主力は自動車産業の部品を製造だ。H社SPワゴン3rdシート回転フレームの軸受けや、リンク部品、N社ガマガエルのエンジンマウント、i自動車コンソールフレームなど重要部品を日々数千台量産している。
地場の得意な建築金物や、運搬業界のブラケットなど量産物を得意としている。
過去には自社商品にも挑戦していて、犬のフン取りアイテム「エチケットふんふん」は関連企業とのコラボレーションで生まれた今でも通販サイトで購入できるスマッシュヒット商品だ!
技術開発でも新素材を扱った「三条マグネシウム事業」で車椅子を製造するなど 時代とともに形を変えながら進化している。
金属プレス加工には プレス機械と「金型」が必要になる。
この金型こそ 現在の僕を苦しめる要因だ、、、。
金型は1個数十万円から数百万円、大きいものになると数千万円になるからただ事じゃない。
そんな開発費用は大手企業なら可能だが 中小零細では自身で工面するのは勇気のいることだ。このことは「そもそも2」にてお話ししよう。